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【レビュー】『Ignis Universia: Eternal Sisters Saga DX』軽くプレイできるJRPGオマージュアドベンチャー

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Ignis Universia: Eternal Sisters Saga DXをプレイしたので軽く感想文。

本作はJRPGチックなモチーフをとったアドベンチャーである。

プレイヤーはなにやら「零能力者」といったものらしい「あなた」となって、予言に謳われた4人の聖女を探し悪しき魔法使いを倒すと言ったストーリー。

メインのシナリオで15分ほど。もう一本、モンスターの襲撃や異変を辿っていく一連のサブシナリオがあってそれもまた15分ほどの、計30分で楽しめる作品だ。

4人の聖女集めはアドベンチャー式であるが、MAPに表示されている目的地を順に回るだけで達成できる非常に低難易度なもの。

ゲームとしての解法探しをする作品ではなく、シナリオを楽しむ作品と言える。

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4人の聖女となるキャラクターは、それぞれが個性的な魅力があり、ゲーム進行に華を添える。

画像のシルバンナはことある毎に様々なクラフトビールを開けては飲んでいた。余談だが妙にビールの設定に拘りがあったので作者はきっとビール党だろう。筆者もIPAとか好きである。

JRPG風な雰囲気に馴染むキュートなグラフィックも評価点だろう。

シナリオは全体として砕けた調子であり、ライトノベルやweb小説を彷彿とさせる。

あまりにもメタやオマージュ的なギャグが連発されて若干食傷する部分もあったが、全体としてはシナリオの「軽さ」はキュートなビジュアルや短いプレイ時間とマッチしており作品を良い方向に印象付けている。

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RPGとしての戦闘もあるが、実際としてはシナリオのギミック程度であり、お約束通りに行動をさせていれば詰まることはまず無い。

案外RPGとしての面白さを表現できている戦闘部分だったため、正統RPGとして作ってみても面白そうではあった。

 

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 上述の通り30分ほどで楽しめるプロローグ的作品である。

 JRPGオマージュ、軽妙なシナリオ、カジュアルなグラフィック、RPG戦闘を交えたアドベンチャー…興味を持つ部分があったらプレイしてみてはいかがだろうか。なにせ無料だ。支払うのはあなたの価値ある時間だけ、筆者に取っては見合うだけの面白さはある作品であった。

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