淡々きゅうきゅう

ゲームなどの感想や雑記とか。

吾和井さん週報(5月2日~5月8日)

ゴールデンウィークでしたね。吾和井さんはシフト勤務なので世の祝日や連休はむしろ出勤してそのぶん平日に休みまくるのが好きなタイプです。

だからゴールデンウィークはだいたい仕事!

 

映像

ホワット・イフ...?

観終わった。マーベルユニバースの様々なイフストーリーを描く30分アニメ。2時間級の映画のイフを30分アニメで語るからちょっと慌ただしい感じがするのは難か。

でも、全然違う話になっていたり、ヒーローたちがゾンビになっていたりと突飛なイフが多くて楽しい。

終盤はMCUらしい力を合わせて困難に立ち向かういつもの盛り上がり方。いつものだけどそれはそれとして盛り上がる。MCUファンはみて間違いなし。

ドクターストレンジMoM

封切り翌日には観にいった。楽しみにしていたからね。

内容としてはもうサム・ライミ。ひたすらにサム・ライミ。ディズニーとサム・ライミがぶつかるとサム・ライミが圧勝することがわかった。楽しく撮っただろうなという良い映画だったと思う。

MCU映画はどうにも話が重かったり設定が込み入ったりでダレる説明パートがありがちなのだが、今作は実にテンポ良く展開していってまさに息つく暇なしといった感じ。

ただ、でかでかポスターの中央にいるとおり、スカーレットウィッチことワンダがメインパーソンの1人のため、ディズニー+のワンダビジョンを観ていかないと映画の6割くらいピンとこないと思う。万全を期すならワンダビジョン、What if、ロキを最低でもワンダビジョンを観てから劇場へ行こう。

小林さんちのメイドラゴン

メイドラゴン全話見終わり。このアニメはね、可愛いね。ひたすら、可愛いね。
ただ、可愛いだけのアニメ、それも良い。

というわけでドラゴンが可愛い。それだけで良い。

 


ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います
Amazon.co.jp: ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います (電撃文庫) eBook : 香坂 マト, がおう: 本

イラストレーターが湊あくあのがおうパッパだから手に取ってみた本。タイトルの通り、よくある冒険者ギルドがあるようなファンタジー世界で、実はめっちゃ強いギルド受付嬢の主人公が、自分の残業の元凶を潰すためダンジョンの強敵をボコボコにしちゃう話。

受賞作というだけあって、文章はそこまで惹かれるところはないものの、エピソードがけっこうシリアスでジーンと来たり、驚くような展開はないものの、心地よい範疇でシーンが切り替わっていくからエンタメとして軽く読むには悪くない作品。

オーバーロード1
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アニメは全部観てたけど、原作は買うだけ買って積んでたのでいよいよ手を出す。

アニメで内容はだいたい知っている状態で読み進めてるが、文章も中々臨場感のある書き味で、さすが人気シリーズといったところ。あっという間に1巻が読み終わって驚いた。

しかし、著者がTRPG好きと書いているとおり、設定をかなり詰めている感じが端々でするな。

あと、まだ開示されてない布石だろうなみたいなのがちょこちょこ書いてあるなと原作を読んでの発見もあり。

戦争は女の顔をしていない

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) | スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ, 三浦 みどり |本 | 通販 | Amazon

ノーベル文学賞受賞作。独ソ戦に従事した兵士からのインタビュー集……であるが、珍しい点は語り手が全て女性と言うことだ。

男達は戦争について語るとき、記録を話す。戦況について語り、情勢について語り、勲章について語る。女は戦争について語るのは物語だ。自分であったり、周囲であった物語。それは恋の物語であり、家族の物語であり、死の物語である。

『戦争の思い出話を始めると、妻は自分が経験したことを思い出すし、私は自分の戦争を思い出す。家を壊す時のこととか、家族のところで休暇を過ごしてきた仲間の匂いを嗅ぐのに行列していたなんて、妻があなたに話していたようなことが私にも何かあったが、しかし、私はそれを憶えていない。私の記憶に引っかからなかったんだ。そんなことはつまらないことに思えた。(中略)私のはもっと具体的な戦争の知識だ。彼女のは気持ちだ。気持ちの方がいつだってこういうことがあったという知識よりもっと強烈だ。』p142

ただ語られていく、様々な強烈な物語。戦争という得体の知れない大悪を、また違う方向から照らし出そうとする傑作なのは間違いない。

そして、憂うべきはこれほど戦争に蹂躙されたロシアが、同じく戦地であったウクライナに対して今、まさに侵略をしているということである。

ここに書かれている凄惨な物語が再生産されてしまっているのだ。